ECサイトにおけるチェックアウトページのUIUX最適化:決済フローの改善原則とは

チェックアウトページ最適化

本記事ではECサイトにおけるチェックアウトページの最適化について解説します。チェックアウトページはECサイトで最も重要なページです。チェックアウトページの改善は、そのまま売上に直結します。

以降ではチェックアウトページを改善するベストプラクティスを紹介していきます。

1. クレジットカード情報の入力は一番最後

チェックアウトフローでは、まず個人情報や配送先情報など簡単な項目から入力させ、クレジットカード情報は最後にすることが効果的です。

① コミットメントと一貫性

コミットメントと一貫性

一度何かを始めると人は「完了させたい」という「コミットメントと一貫性」という心理が働きます。これは、「一度選んだ・入力した・進めた行動に対して、一貫した行動を取りたくなる」という心理です。チェックアウトプロセスにおいては、名前・メールアドレス・住所を入力し終えた段階では、ユーザーはすでにプロセスにオンボーディングしています。オンボード状態でクレジットカード情報を求める場合、そうでない時と比較しても心理的に離脱しにくくなります。

② 小さな作業を積み上げる

前述の説明と近いですが、最初に名前やメールアドレスなどの簡単な項目を埋めてもらうことで、カード情報入力という最も重要なプロセスに至るまでの心理的ハードルを下げられます。営業心理でもよく使われる「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」と呼ばれる、小さな依頼に応じてもらうことでその後の大きな依頼にも応じてもらいやすくなるという心理効果にも近いといえます。

③ 自動反映機能を実装する

ECサイトにおいては配送先と請求先という二重の住所登録が発生します。同じ情報を二度入力するのはユーザーにとって大きなストレスになってしまいます。この観点のベストプラクティスとしては、「配送先情報を先に入力してもらう」になります。そうすれば、支払い先住所に同じ情報を自動反映して引き継げます。これによってユーザーのフォーム入力が少し楽になります。

  • ❌Bad:最初の画面でいきなりカード番号入力を求める
  • 👍Good:ステップ1=配送情報 → ステップ2=支払情報、という明確なフローを設ける

さらに、CTAのテキストも重要です。「保存して進む」のような曖昧な表現より「内容確認に進む」など次のステップが明確にわかるテキストにしましょう。

2. 安全性を「見える化」する

決済フローのセキュリティ対策は重要ですが実装するだけではなく、ユーザーに安全だと理解してもらう必要があります。セキュリティを視覚的に伝えるための要素としては、カード番号入力欄の背景色を変える、SSLロゴを表示する、「SSL暗号化済みの安全なクレジットカード決済」など文言を明記するなどがあります。

注意点として、ネットリテラシーが低いユーザーには「SSL」「HTTPS」といった専門用語よりも「安全」「保護されています」などの平易な言葉のほうが伝わるケースもあります。商品のターゲット層に合わせて表現を検討しましょう。

3. リピーター向けの1Click購入を検討する

AmazonやStripeの「1-Clickで購入」が良い例となりますが、クレジットカード情報を保存することでリピーターはより手軽に決済が可能になります。リピーターは新規ユーザーよりも購買確率がはるかに高い存在です。その人たちがもう一度買いやすい仕組みを作ることは、売上向上に直接つながります。直近ではStripeやSquareなどの決済サービスを挟めることで自社でカード情報を保有する管理リスクを分散させる仕組みもあるため検討余地のある項目といえるでしょう。

まとめ

チェックアウトページの改善は、施策のROIが最も高い領域の一つです。本記事で解説した今すぐ着手できる4つの改善ポイントは以下の通りです。

  1. 入力順序:カード情報は最後。まず簡単な情報から
  2. セキュリティ表示:対策だけでなく、「安全」と見える化する
  3. カード情報の保存:ワンクリックでのリピート購入が理想

この記事を書いた人

akio_kimura

株式会社GO TO MARKET代表。CRO特化のマーケティング支援コンサルティングサービス「GrowthFuel」のプロデューサー兼オプティマイザー。CRO/Tipsでは海外情報や自身のプロジェクトを中心にCROのナレッジやノウハウを公開中。Invesp - CRO Mastery Certification / CXL - A/B Testing Mastery Certification

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